活動内容(ブログ)

【小国郷】「第7回 小国郷医療福祉あんしんネットワーク会議」が開催されました

【小国郷地区】

平成29年1月18日(水)、南小国町自然休養村管理センターにおきまして「第7回 小国郷医療福祉あんしんネットワーク全体会」が開催され、小国郷(小国町・南小国町)の多職種の方々、約60名の参加がありました。

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< 内容 >

  1. 「看取り」の課題について

A)課題解決の為に各々の機関・施設で出来ること

B)課題解決の為にあんしんネットワークでできること

 

<小国郷での看取りの課題>

イ)看取りができる医師の不足

ロ)心肺停止時、死亡確認する医師がいないときの搬送

ハ)看取りに関する、医療・介護スタッフの知識・知見不足

ニ)看取りに関する地域住民教育

ホ)看取られる本人の生前意思の確認(ex.終活、エンディングノート等)

ヘ)他職種間の情報共有手段

ト)看取りをする時のコスト(対価)

 

  1. 小国警察署より「遺体の取り扱い」について

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  1. 阿蘇広域行政事務組合消防本部北部分署より「救急対応」について

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Q01:救急車の発動状況について

阿蘇広域消防本部は、5つの署に分かれており、昨年の発動実績は、以下の通りとのことでした。

①中部消防署                  1,387件

②北部分署                      551件

③南部分署                       917件

④産山波野分駐所                96件

⑤野尻草部分駐所            187件

計          3138件

とりわけ小国郷地区にあたる北部分署での発動実績の内訳は、「小国町:371件、南小国町184件」です。このうち321件は小国公立病院への搬送となっております。また、昨年はドクターヘリ:18件、防災ヘリ:15件、ドクターカー:15件の発動実績がありました。

※ドクターヘリ等の件数は北部分署の出動です。

 

Q02:呼吸や脈等のバイタルが確認できない場合でも救急車を呼んでもよいのでしょうか。

そのような場合でも119番いただいて構いません。

Q03:ご家族との事前の話合いで「心肺蘇生等はしない」となっている方が急変し、家族の方が自分たちだけで看ていられず救急車を呼んでしまった場合、救命されてしまうのでしょうか。

これにつきましては、消防署内でも議論されていますが、救急要請されている以上、救急処置を実施します。(※救命を第一に考え)

Q04:救急車を呼ばれて困る場合がありますか。

救急業務とは「消防法第2条9項」および「消防法施行令第42条」により以下のように定義されております。

消防法第2条9項

救急業務とは、災害により生じた事故若しくは屋外若しくは公衆の出入する場所において生じた事故(以下この項において「災害による事故等」という。)又は政令で定める場合における災害による事故等に準ずる事故その他の事由で政令で定めるものによる傷病者のうち、医療機関その他の場所へ緊急に搬送する必要があるものを、救急隊によって、医療機関(厚生労働省令で定める医療機関をいう。第七章の二において同じ。)その他の場所に搬送すること(傷病者が医師の管理下に置かれるまでの間において、緊急やむを得ないものとして、応急の手当を行うことを含む。)をいう。

消防法施行令第42条

法第二条第九項 の災害による事故等に準ずる事故その他の事由で政令で定めるものは、屋内において生じた事故又は生命に危険を及ぼし、若しくは著しく悪化するおそれがあると認められる症状を示す疾病とし、同項の政令で定める場合は、当該事故その他の事由による傷病者を医療機関その他の場所に迅速に搬送するための適当な手段がない場合とする。

よって、例えば入院する際に自宅から病院までの移動手段として救急車を足代わりにするような場合は、困ってしまいます。

Q05:救急車を呼ぶ場合、「119番」と「北部分署(TEL:0967-46-4411)」、どちらへ掛けた方がよいのでしょうか。

「119番」へ掛けた方がより円滑です。

と言いますのも、「119番」で電話を受けた場合、そこのセンターにシステムがございますので、固定電話からの発信であればほぼ100%場所の特定が可能となっております。また、携帯電話からの発信でもある程度の範囲内で場所の特定が可能となっております。この電話の間に管轄の消防署へ予告の指令が来ておりますので、同時に出動の準備を進めることができます。

Q06:急変時に備え事前に準備しておくと対応がスムーズにいくものがあれば教えて下さい。

心肺蘇生法や止血法等の講習会が開かれておりますので、受講されておくとよいかと思います。

Q07:かかりつけ病院が小国郷内になくても患者が希望すれば搬送することが可能でしょうか。

基本的には隊員より特殊な疾患でない場合は、まず地元に2次医療機関がありますからと案内するようにしております。

※容態によっては、3次医療機関(日赤など)へ直接運搬する場合もあります。

  1. 平成29年3月に実施予定の講演会について

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平成29年3月4日の午後にJA阿蘇小国郷中央支所において講演会を予定しております。2部構成で「第1部:講演会、第2部:住民フォーラム」

  1. その他

①広報チームより

「看取り」に関する資料をホームページやメーリングリストにて周知いたします。

②講演会・出前講座チームより

サロン等への講師派遣の調整業務を、現在1人で行っているので、手伝ってくださる方を募集しております。