【小国郷地区】
平成29年3月4日(土)、JA阿蘇小国郷中央支所 情報企画センター 2階ホールにおきまして住民フォーラム「じぶんの死について考える ~終活のススメ~」が開催され、小国郷(小国町・南小国町)の方々をはじめ阿蘇地域から総勢380名の参加がありました。内訳としましては、小国町住民185名、南小国町住民85名、専門職88名、町外8名、来賓14名と、当初の予定200名をはるかに上回りました。
1.開会
小国郷医療福祉あんしんネットワーク 代表 佐藤旨人 様
2.来賓挨拶
南小国町長 髙橋周二 様
3.来賓挨拶
小国公立病院 院長 坂本英世 先生
4. 講演会
「小国郷で最後まで生き切る為に」
まつもと在宅クリニック 院長 松本武敏 先生
「エンディングノート(終活)のすすめ」
株式会社Fineプロデュース 広瀬美貴子 様
5. シンポジウム
進行:小国公立病院 副院長 片岡恵一郎 先生
シンポジスト:
まつもと在宅クリニック 院長 松本武敏 先生
蓮田医院 院長 辻 龍也 先生
リハセンターみどりの里 看護師 下城三枝 様
住民代表 平野たか子 様
阿蘇郡市医師会立南部訪問看護ステーション 看護師 甲斐和枝 様
法テラス高森法律事務所 弁護士 山本浩喜 先生
6.閉会
南小国町社会福祉協議会 事務局長 藤堂伸二 様
今回の住民フォーラムの配布資料の中にアンケートを同封しておりました。参加者のご感想は以下のようなものでした。
- 参加して本当に良かったです。家庭での看取りを希望できるシステムをよろしくお願いします。私たちも頑張ります。
- 介護や看取りの過程を体験して自身の終わりをどうするかに関心が向くと感じます。死についてオープンに話せる生活がある方が、自身の悔いのない終わりを迎えられるように思います。死をタブーにしないことが大切だと感じています。もっと話をしたり聴いたりできる場があるといいと思いました。
- 年配の方が多いのに、スライドや資料の活字が小さすぎて読めなかった。後部座席だったので、マイクでの言葉が聞き取りにくかった。
- 自分の死についても、家族の事についても考えなくてはならないと思いました。
- 心に残った言葉 人は生きたように死んでいく。
- 自分の終活、母の終活の為、エンディングノートを購入しようと考えた。今後、死についてしっかりと考えるきっかけになった。
- 終活のこと今まで考えたことがありませんでした。これから真剣に終活のことを考えたいと思います。ありがとうございました。
- 「在宅はひとつの手段であり目的ではない。弱みを見せることも大切」勉強になりました。
- いろいろな職種の方のお話は具体的で意義深いものでした。今回のテーマに関しては高齢者の出席が多いのですが、学校教育の中でどんな形でか、児童生徒の方=これからの小国郷を担っていく若い人に勉強していく機会を作って欲しいとも思いました。
- 自分の死を考えるきっかけを与えていただきありがとうございました。松本先生の“死を温かいものにする” “在宅は手段の一つ” 広瀬様の“生きてきたように死ぬ”という言葉が印象的でした。貴重な講演をありがとうございました。小国らしい最期の迎え方を医療、介護、住民みんなで作り上げていけたらいいですね。
- 生きていたように最期を迎えるということをうかがい、本当にそうだと思いました。一人一人違う最後をどう寄り添っていくか、課題が多く、少しでも納得できる最後をめざして行くしかないのかなと思いました。
- 参加できて良かったです。義母を98歳で看取り、がんばった自分に今日、喜びを感じました。(平成25年に亡くなった)
- “食べたしこ 飲んだしこ”今から義母をみていくのにいろいろ考えさせられたフォーラムでした。
- 子供と離れて暮らしているので。そろそろ終活について(自分が亡くなる前)エンディングノートの記入を考える年になったことをつくづく思うようになり、しっかり家族と話し合いたいと思った。
- 「飲んだしこ 食べたしこ」の言葉、大好きです。
- 在宅看取りは家族の介護がいかに覚悟がいるかを痛感します。テレビ等では老老介護で疲れた末に事件に及んだ件には涙しました。小国郷で看取りは、私も母を家で看取りましたが、今は病状などによりましょうが、延命治療が多すぎる現状ではないでしょうか。
- 「食べたしこ 飲んだしこ」この言葉が本当に心に残りました。そうして早速、エンディングノートを書きたいと思いました。
- シンポジウムの時間がもう少し欲しかった。
- 8年前に自分も在宅で看護をしたので良く理解することができました。福祉協議会の方と連絡を密に取り合って上手にできました。又、病院の先生方にも訪問往診をお願いし最後を迎えることができましたので、本日のお話は手に取るように分かりました。
- 「どのように最期を迎えるのか、迎えたいのか」を本人、家族に早い内から話し合うように働きかけ、本人と家族の意向に沿った必要な介護サービスが提供できるようにしていきたいと思います。
- 平野さんのお話に涙が出ました。
- 平野たか子さんの話を聞き、自分が母を見たことを思い出す事ができた。自宅での介護の大変さがわかります。
- 私の母は101歳になりますが、今は母の顔を見ていると「かわいい」と思うようになった。自分もそう感じてもらえるようになりたいと思う。人間は一生世話になったり、なられたりだと思う。
- 安心して弱みを見せられる地域でありたいと私も思う。小国でも看取りして頂ける医師がいることを希望する。
- 高齢化が進む中、施設利用は(入所)難しくなる中、私たちは在宅を望みたいと思いますが、近所も皆、高齢者ばかりで声かけ合いもできなくなると思います。医師不足は分かっていますが、皆、昔ながらの往診とか訪問看護に頼らずにはいられないと思います。自分たちの体を少しでも長く、現状維持しながら元気で一日でも長く過ごせたらと思います。
- 私たちの子供の頃は、としよりが家にいて人生の最後は小さい子供も一緒に迎えていました。今は、若い人が勤めに出て、私達としよりは別に生活している現状です。でも、今日はお話をお聞きして、皆んで頑張ればできると思います。
- 在宅で看取るという事が良くわかりますが、老夫婦はどうしても病院、施設にたよらなければならない。その時にどうするかを知りたかった。小国での現状をもっと知りたかった。
- 50代後半にさしかかり、死について考えることが多くなりました。まだ、86歳の母を看取るまでは元気でいなくてはと思いますが、いつ、何時、自分の方がどうなるかもわからないなーと思うこの頃、今日この講演を聞くことが出来てよかったと思います。エンディングノートをつけたいと思います。色々、整理しておきたいと思います。後悔のないように!